STEAM教育の分野を、日本の学校教育の現場でも取り組み始めました。しかし、発祥国のアメリカでは、すでに国家戦略として取り入れられています。日本でも、子供を持つ保護者の45%がこの分野を認識するようになってはいますが、実際に親世代はSTEAM教育を受けていないので、その教育効果に関して「よくわからない」というのが本音ではないでしょうか。
この記事では、子供が小さいうちからSTEAM教育に取り組むべき理由と、STEAM教育のメリットを紹介します。
まず、結論から紹介します。
STEAM教育は、実験やものづくりをやって終わりではない。他者との意見交換、ディスカッションを行い、フィードバックを相互に行うという教育メソッドなのです。この点について解説を行っていきます。
『STEAM教育』に取り組む理由・メリット
「デジタル化」という言葉をよく耳にしますが、デジタルとアナログを別々にして物事を考えるのではなく、この両輪の繋がりを理解できるようになる。デジタルとアナログ、この両者の強みを最大限に活かせる様になる事が、STEAM教育に取り組むメリットです。
『STEAM教育』の領域と、身につくスキル
『STEAM教育』とは、Science(科学)の『S』、Technology(技術)の『T』、Engineering(工学)の『E』、Art(芸術)の『A』、Mathematics(数学)の『M』
それぞれの頭文字をとって『STEAM』です。この5つの領域の垣根をなくし、横断した教育分野がSTEAM教育です。STEAM教育については、こちらの記事も合わせてご覧ください。
【学習分野】STEAM教育の領域を図解で解説
【領域ごとに身につくスキル】
領域 | スキル |
---|---|
S(Science)科学 | ・未知のモノを想像し創造する力 |
T(Technology)技術 | ・論理的なものの考え方 ・実行可能範囲をもとに考案する力 |
E(Engineering)工学 | ・既知の技術の発展、応用力 |
A(Art)芸術 | ・評価、他の意見を受け止める感受性 ・UI、UXを考えることで相手の立場に立った思考法 |
M(Mathematics)数学 | ・条件の抜けもれない洗い出しスキル ・事実に基づいた考察力 |
STEAM教育を通して、他者と相互にフィードバックやディスカッションを行うことで、チームで何かを作り上げるスキルが身につきます。ディスカッション、意見交換を行い、成果物へとたどり着く道筋を経験することが『STEAM教育』の最大のメリットとなります。
『STEAM教育』将来、子供が活かせるスキル
これからの時代は、テレワークやWebでの会議などが増えるでしょう。今より人との係わり、意思の疎通をスマートに行わなければ、ミスコミュニケーションが起こりやすくなります。そこで、正しく相手の意図するところを理解し、正しく自分の考えを相手に伝えるスキルが重要になります。そんなところにもSTEAM教育は活きてくるのではないでしょうか。
STEAM教育は、学校の成績だけではなく、将来生きていく上で求められるスキルのベースになり得る教育ということです。
【STEAM教育のディスカッションなどを通して身につくスキル】
- 論点整理に強い思考方法
- 問題解決能力
- ディスカッションや交渉のスキル
- 他者の話を理解するリスニング能力
- プロジェクト等を推進する管理マネジメントスキル
- 思考の伝達が上手にできるコミュニケーション力
STEAM教育に取り組むべき理由
STEAM教育とは、学び、体験(実験)、振り返り、ディスカッション(フィードバック)がパッケージになっているメソッドなので、単に科学の実験や工作、プログラミングを行うことより学習効果が大きくなります。情報やツールがどんどん多様化していく今の子どもたちの時代に、デジタルとアナログの両者の強みを最大限に活かすことができる様になる。言い換えると「答えの無い問題に出会ったときにも、物事を前に進めて行く力がつく」ことが、STEAM教育分野に取り組むべき理由とも言えるでしょう。
『STEAM教育』を始めるなら
将来、子どもたちが何を行うにしても「目的地へ到達する術に正解は一つではない。」「目的地に到達する術は自分で考え出さなければいけない。」もし、そのようにお考えなら少しでも早くSTEAM教育を始め、一歩先に行けるような環境を用意してチャンスを作ってあげたいものですね。
STEAM教育教材
STEAM教育を始めてみようとお考えでしたら、お家で出来る教材の解説記事が以下です。よかったら、こちらのリンクからご覧になって下さい。
通信教育のSTEAM教材
直接公式のサイトをご覧になる場合は、こちらのリンクからご覧になれます。
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