2020年から小学校でのプログラミング教育が始まっています。小学校でのプログラミング教育のねらいのひとつに、プログラミング的思考を育むことがあげられています。今回は、プログラミング的思考の効果のひとつとしてコミュニケーションについて紹介します。
プログラミング的思考についてはこちらの記事をご覧ください。
コミュニケーションスキルは重要なスキルの一つ
コミュニケーションスキルというのは、重要なスキルであることはいうまでもありません。ただ、コミュニケーションというビッグワードでは、具体的に何を指しているのか明確ではないので、この場合の「コミュニケーション」という言葉を定義していきます。
コミュニケーションの目的を定義
今回はコミュニケーションの目的を「相手にこちらの意図した行動をとってもらうこと」との定義を理解して読み進めて下さい。
コミュニケーションの課題「なんでそうなるの?」
特に悪意があるわけではないのに、頼んだことと違う結果になっていることってありませんか?その場合の問題は、多くの場合発信側の思い込みです。「正しく伝えたから問題ないはず」と発信者が思っていることが、原因であることが多いです。発信者の思い込みがミスコミュニケーションの原因となっているのです。
ミスコミュニケーションを解決する考え方
こういったミスコミュニケーションをなくすには、『常識は人によって違う』ということを前提にものを考えることが必要です。即ち、認識の相違をなくすということです。そのためには、相手が持っている常識や言葉の受け取り方に合わせて、指示の出し方を修正(改善)しながら行う必要があります。繰り返しお互いに確認し、こちらの意図に近づけ、最終的に正確に伝わることがポイントなのです。
プログラミング的思考とコミュニケーションスキル
プログラミングによってコンピューターの挙動を設計することと、コミュニケーションによって、対象の相手に意図する行動をとってもらうこと。この2つの抱える課題が同様のものなのです。
コミュニケーションスキルとプログラミング的思考の関係
プログラミング的思考とは、継続して改善するプロセスを含んでいます。コミュニケーションに関する改善に当てはめる事ができると、相手に伝わるように継続してアプローチ方法を工夫する様になるということなんです。
ミスコミュニケーションは何故起こるのか
コミュニケーションの課題であるミスコミュニケーションがどのように起こっているのかちょっと試してみましょう。
道案内でも起こるミスコミュニケーション
簡単な地図を使って経路を伝えるということをやってみましょう。
次の地図の現在地から目的地までの経路を、言葉で説明すると想像してみて下さい。
※説明する相手は地図を見ていない前提です。
それぞれの交差点の表現の方法がいくつも有ることに気づきましたでしょうか?
- 信号の有無
- 曲がれる方向
- 現在地からの数(順番)
- 曲がる交差点か通過する交差点か
- 進む道の方角(東西南北)での表現
- 左右での表現
- 目的地までの距離
- 現在地からの距離
- 手前の目印からの距離
この様に様々な表現方法が考えられます。
どの表現を使って説明することが一番伝わりやすいのか、それは伝える相手や、状況で変わるものです。プログラミング教育による、伝え方の上達が、プログラミング的思考による効果です。
「なんでそうなるの?」を防ぐ
『常識は人によって違う』という考え方を前提にして、繰り返しコミュニケーションを改善していくことが大切です。
プログラミング的思考はそんなときに役に立ちます。プログラミングをする時は、コンピュータへの指示を、的確、且つ複雑にならないように検証、改善を行います。支持の改善を継続的に行うことで身につくのがプログラミング的思考です。
プログラミング的思考を身につけ「なんでそうなるの?」を予想、回避してコミュニケーションの無駄をなくして下さい。
プログラミング的思考を身につけるには
プログラミング的思考は日常の生活でも身につきますが、体系化されたプログラミング教育によって身につけるのがより効果的で、正しい学習ができます。小学校でもプログラミング教育は実施されますが、そのスピードや精度を考えるのであれば、より専門的に行っているプログラミングスクールを活用することも考えてみてはいかがでしょうか。
無料体験できるプログラミングスクール
無料体験できるプログラミング教室の情報や、プログラミング的思考に関して、まとめた記事がありますので、興味のある方はこちらをご覧ください。
プログラミング的思考のメリットや身につけるプログラミング教室情報はこちら
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